「人間関係で辞めた俺が、この会社にいる理由」
職場の人間関係に、消耗してはいないだろうか。
言いたいことも言えず、ただ日々をやり過ごしてはいないだろうか。
今回お話を伺ったのは、神奈川県厚木市で熱絶縁工事業を手掛ける、株式会社ミナモト工業の社員(入社3年目)。彼もまた、かつて人間関係を理由に職場を離れた経験を持つ一人だ。
建設業と聞くと、体育会系の厳しい世界を想像するかもしれない。しかし、彼が今いる場所は、少し違っていた。
「出来ないことは無い」と淡々と困難な現場を終わらせる仲間たち。そして、「やるしかない」と静かに背中を押す、社長の存在。
家が近いというだけの理由で始まった彼の物語は、今や「会社と共に成長する」という、揺るぎない意志へと変わっている。クールな彼の言葉から、ミナモト工業のリアルな姿を感じ取ってほしい。
――友人や家族に話したくなるような「社風」や「文化」を教えてください。
「そうですね…。『出来ないことは無い』という精神、ですかね。どんな状況でも、最終的にはみんなで何とかするという雰囲気はあります」
――「出来ないことは無い」、頼もしいですね。その精神は、やはり社長から来ているのでしょうか。社長の口癖や、大切にしている考えがあれば教えてください。
「ええ。社長はいつも『やるしかない』と言っています。その言葉が、皆をやるべきことに向かわせてくれるんだと思います」
――なるほど、社長の「やるしかない」という言葉が、皆さんの行動の源になっているんですね。そんな中で会社の夢や目標はなんですか?
「会社としては『仕事でも人としても、去年の自分たちを超えていく』という目標がありますね。常に上を目指す、という意識です」
――常に成長を目指す、と。個人だけでなく会社全体でその意識があるのですね。会社の歴史の中で、特に大きな転機などはあったのでしょうか。
「特定の何か、というより『毎日がターニングポイントだ』という意識でやっています。昨日より今日、というだけですね」
――毎日がターニングポイント…。日々の仕事一つひとつを大切にされているのが伝わってきます。もし、そのお仕事を子どもたちに紹介する機会があったら、どんな風に伝えますか?
「『未来につながる仕事だ』ということ。それと、『日本の建設業はすごいんだ』ということは伝えたいですね」
――未来につながる、ですか。素晴らしいですね。実際に働かれている中で、社員さんにとって「これは助かるな」と感じる制度はありますか?
「家賃補助や、資格取得の費用を全額会社が出してくれる制度は助かります。あと、たまにお米が支給されたりもしますね」
――それは手厚いですね。社員の生活を大切にされているのが分かります。そんな会社の雰囲気はいかがですか?
「昔ながらの職人らしい雰囲気はありますが、ただ厳しいだけでなく、個人の意見はちゃんと聞いてもらえます。そこは良い点だと思います」
――古き良き雰囲気と、意見を尊重する風土が両立しているんですね。入社される前と後で、何かギャップを感じることはありましたか?
「社長が、思った以上に人情味のある人だったことですね。勝手にもっと厳しい人を想像していたので。いい意味でのギャップでした」
――人情味ですか。それは実際に働いてみないと分からない魅力かもしれませんね。仕事の中で、先輩や同僚からかけられて嬉しかった言葉はありますか?
「難しい現場が終わった時に、先輩から『この現場、よく終わらせたな』と言われた時は、素直に嬉しかったですね。見ていてくれたんだな、と」
――「よく終わらせたな」…シンプルですが、認められたと感じる一言ですね。これから入ってくる後輩は、どんな方だと嬉しいですか?
「特にこだわりはないです。来てくれれば、誰とでもうまくやっていけると思います」
――なるほど。ちなみに、この会社に応募されたキッカケは何だったんですか?
「最初のきっかけは、家が近かった、というだけです。結果的に、いい選択でしたけど」
――正直なきっかけですね。でも、それが良い出会いに繋がるんですね。実際に働いてみて、現場ならではの困ったことなどはありますか?
「現場仕事なので、夏は暑く、冬は寒い。こればっかりは、どうしようもないですね」
――まさに、自然が相手ですもんね。普段の仕事は、どんなスケジュールで動いているんですか?
「朝、現場に行って、夕方まで作業する。ごく普通のタイムスケジュールです。もちろん、現場によってやることは毎日違います」
――なるほど。日々の業務の中で、ご自身が成長したと感じるのはどんな時ですか?
「入社したての頃は不安もありましたが、今は『どんな現場でも、絶対に終わらないことはない』と思えるようになったことですね」
――「終わらない現場はない」。頼もしい言葉です。その確信が持てるようになったんですね。ちなみに、この業界ならではの専門用語などもあったりしますか?
「『ロックウール』とかですかね。断熱材の一種です。日常では聞かない言葉だと思います」
――ロックウール、初めて聞きました。これまでで一番、苦労したお仕事の話も伺えますか。
「初めて一人で現場を任された時、正直『これは終わらないかもしれない』と思って、少し心が折れそうになりました。でも、周りの仲間が何も言わずに手伝ってくれた。あの時は…本当に、仲間に助けられました」
――…そうだったんですね。そこで仲間が自然と助けてくれるのが、ミナモト工業さんなんですね。入社して最初に「この会社すごいな」と思ったのはどんな時でしたか?
「先輩たちは、どんなに困難な現場でも、当たり前のように終わらせる。その技術の高さには、最初、驚きました」
――当たり前のように、ですか。それだけ技術と経験がすごいということですね。少し伺いにくいのですが、前職を辞められた理由をお聞きしてもよろしいでしょうか。
「前の会社は、人間関係が理由です。ここでは、そういう悩みはないですね。自分の意見も言えますし、仕事への取り組み方も変わりました」
――そうでしたか。人間関係の悩みがない、と言い切れるのは、本当に良い環境なのだと伝わります。ご自身の成長を実感する部分はありますか?
「まだ自慢できるようなことはないですが、『もう無理だ』と投げ出すことはなくなった。そういう部分は、少しは成長したと言えるかもしれません」
――十分、立派な成長だと思います。周りの若い世代の方々は、どんな風に活躍されていますか?
「若い世代は、とにかく現場をこなして経験を積もうとしていますね。その姿は刺激になります」
――若い世代も、静かに闘志を燃やしているんですね。目標となる先輩方はいかがですか?何か「すごいな」と思うエピソードはありますか?
「どんな状況でも、次の日には普通に現場にいることですね。自己管理が徹底しているんだと思います」
――タフな先輩方が多いのが伝わってきます。ちなみに、仕事で本気で怒られた経験はありますか?
「仕事のミスより、『ご飯を残したとき』に本気で怒られましたね。食べ物は大事にしろ、と」
――仕事のことではないんですね。基本的な部分を大切にされている、と。もし仕事で失敗してしまった時は、どうやって立ち直るんですか?
「失敗しても、結局『やるしかない』ので。クヨクヨしていても仕方ない。やるべきことをやるだけです」
――「やるしかない」。その言葉が、またここで出てくるんですね。仕事をする上で、ご自身が大切にしている信念はありますか?
「『やりきる』こと。途中で投げ出さず、最後まで責任を持つことです」
――「やりきる」。シンプルですが、一番大事なことですね。それでは最後に、今後の夢や目標を教えてください。
「この会社がどこまで成長するのか、自分もその一員としてどこまでやれるのか。会社と一緒に、自分も成長していきたいと思っています」
――会社と共に成長する。静かながらも強い意志を感じます。それでは本当に最後に、これを読んでいる方に何か伝えたいことはありますか?
「これだけは知っておいてほしいんですけど、賞与もちゃんと出ます(笑)」
――それは大事な情報ですね(笑)承知しました。本日は貴重なお話を本当にありがとうございました!
まとめ
「家が近い」というだけの理由でミナモト工業の門を叩いた彼が、インタビューの最後に見せてくれたのは、静かながらも力強い眼差しだった。
かつて人間関係に悩み、言葉を飲み込んできた。しかし、今の彼には「どんな現場もやりきる」という、揺るぎない自信と信念がある。
それは、「出来ないことは無い」「やるしかない」という、言葉少なに行動で示す仲間たちの姿と、社員一人ひとりを確かに見ている社長の存在があるからだろう。厳しいだけではない、個を尊重し、本質を大切にする風土の中で、人は静かに、そして確かに磨かれていく。
もし、あなたが今の環境に何かを諦め、ただ日々をやり過ごしているのなら。そして、口先だけではない、本物の仲間と確かな仕事を見つけたいと願うのなら。
一度、ミナモト工業というチームの門を叩いてみてはどうだろうか。そこには、あなたを待つ仲間と、新しい自分に出会える未来があるはずだ。

